T O P I C S

森 産婦人科医院 院長 森 治彦

妊婦授乳婦のインフルエンザワクチンについて

           「インフルエンザワクチンの母体および胎児への危険性は、

             妊娠全期間を通じて極めて低いので接種できる」


◎  インフルエンザはインフルエンザウイルスによる感染症である。

   急激な38度以上の発熱・頭痛・関節痛・筋肉痛などの症状を認めるが
   特徴的なものはない。
   確定診断なウイルス抗原検出。
   大多数は1~2週間で治癒するが、乳幼児・高齢者・基礎疾患のある人
   と同様、妊婦も心肺機能や免疫機能に変化をおこすため、重篤で合併症を
   起こしやすい。


◎  ワクチンは不活化ワクチンであり、理論的に妊婦・胎児に対して問題はない。
   特別な副反応の報告はなく、流産・奇形児の危険が高くなるという研究報告もない。


   妊娠後期に接種すると、接種せてない妊婦からの児にくらべ、インフルエンザ
   羅患率は63%減少するので妊婦と乳児の双方に利益をもたらす可能性がある。

   効果出現には約2~3週間かかり、その後3~4ヶ月間の防御免疫機能を有する。

   授乳婦に投与しても乳児への悪影響はないため接種してもよい。

   妊婦には防腐剤の チメロサール (エチル水銀) の 含有 (極微量であるが)
   していないワクチンを接種する。